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(責任を取るために、自殺をすることは間違いでしょうか。神様のお考えをお教え下さい。)

    ときに人は迷うもの。あやまつものなり。惑うもの。
なれど迷いて、惑いても、あやまつなかれ、最後の決断。自殺というは最も深き罪となるらん、汚れとならん。

なぜとあらば、そは神への裏切り、冒涜なれば。

神は人への生のため、多くの禊ぎを与えらる。なれどそもまた慈愛なれば、そに耐えぬくが務めなり。

なればこそ、たとえ辛く苦しきときも、そを耐え、忍びて、解決計り、人の悪口陰口にも、己の正すべきこと学び、さらに己を高めるべけれ。

人には人の尺度あり。考えもあり。価値観あるらん。なれど最も正しきは、神の御心、ご意図ならずや。

なれば人の狭き考え、浅き判断、気にするなかれ。己の真の意味を、修行の意味を見失わず、
精進努力をさらに積むべし。さにて帰りて戻りくるとき、神は愛でなん、ねぎらわん。

神の願いは、人の元気に、立派に修行を果たし終え、笑顔で戻る晴れの帰還。

なれば神を喜ばすため、この世の困難失敗に負けるなかれよ。諦むなかれ。

(昔より、日本人は、武士道というました。切腹などについてはいかがでしょうか)

そもまた同じ、神にとりては。

人間世界の考えならば、そもまた正しく潔からん。なれど神には悲しき終わり。


生を自ら終えることは、修行を打ち捨て、放棄すること。なれど人の世、現界にては,死をもち己の正しさを、証し禊ぎとするらめど、そは間違いなれば、悪しき慣習。

日本の民の潔さ、潔白好む清廉さは、尊く得難い気質なり。なれど己の生のみは、神の与えし恵みなれば、勝手に終えるは、許されず。

生への執着なからばよからん。なれど多くは執着残し、この世に恨みも留まらんを。

なれどその者、魂も、この世をさまよい、成仏叶わず。なれば慰め、弔いて、慰めてやれ。諭してやれよ。

武士といえども、人間ならずや。生への未練を捨てるは難し。悔しさ、無念さ。

仇を恨み、呪いも残らん。いかに慰め、諭せども、なかなか悟るは難しかるらん。

或るはまた、死の瞬間の恐怖もあらん。武士といえども同じ人間。慣習なれば死を選べども、心の救いは充分ならず。

家族を思い、故郷思い、死ぬに死に得ず、迷いておらん。

なれば武士道、神の道には、外れしものなれ、よく心せよ。

この世に感謝し、従容と、死を迎えなば、安らかならん。なればあの世に戻りても、修行も早く、精進進まん。

なれど自殺をせし者は、いかに決意の固かるとも、後悔未練のいや増して、さまよい迷うが多くの末路。

讃えるなかれよ。崇めるなかれ。死は選ぶべきことならず。

神の決めらることなれば、自ら選びて死ぬことは、神への感謝の足らざる表れ。


神への誠を顕わすためなら、この世の生を十二分にも、果たして帰れよ。力尽くせよ。


(自殺した方たちの中には、時代の中で仕方なく自殺を選ばれた方も多いと思いますが、そうした方々は、罪を犯したことで、きつい禊ぎを課せられるのですか。あの世ではどのような行を課せられるのですか)

神は罰せず。責めもせず。ただ自らが苦しみ悩み、己の恐怖に執着深め、死の瞬間を繰り返すあり。

或はまた、未練を離れず、脱し得ず、無限地獄に堕ちてゆきなん。


(そうした魂を救うためにはどうすればよいのでしょうか)

そもまた難し、容易になし得ぬ。なれど祈りて、諭してやれよ。神とのご縁を結びてやれよ。

迷える魂導きて、神の存在気付かせて、自ら堕ちて囚わるる、己の迷妄、祓いてやれよ。

人は神を失いしとき、真の苦しみ悲しみ知るなり。

なれど神と出会いなば、心の安らぎ、安寧を得て、ただ穏やかに、感謝に満ちん。


さにて本日、武士道と自殺のことを教えたり。

生あることの有り難さ、たとえ苦しく困難なれど、神を忘れず、神を求めよ。

神は待たれん、人の祈りを。さにて





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要約   2010.07. ひふみともこ
 日本の自殺者は12年間連続で年間3万人を超えています。

自殺は、遺された人たちにも一生消えない心の傷を残します。

この世に生を頂いたのは、それぞれに使命があるからです。

その使命とは、神様と生前にしてきた約束のことです。

現世に生れて「神」から離れて生きるうちに、約束を忘れ、生きる意味を見失い、そこに困難・苦難が重なることで自殺に至るのではないでしょうか。

心の中の神を失わず、神との約束を忘れないことが大切です。 

第51回 和の会を終えて。


総持寺香積台(こうしゃくだい)のおおしゃもじ
事務局からのお知らせです。


今月は「自殺と武士道」について学びました。
神様から与えられた命を粗末にせず、己の霊性を高めるために朝夕の感謝の祈り、清らかな心がどんなにか必要だということも学びました。


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8月は和の会のお休み月です。
梅雨も明けたようでもう真夏の様相です。おからだご自愛下さい。


おつかれさまでした。