令和元年(二〇十九年)六月十一日 新しき御代(みよ)


神から人へ、人から神へ。
新しき御代の始まりに、心も思いも新ためて、希望の高鳴る 始まりなり。
さにて本日、新しき御代の迎え方、心の構えを解き示さむ。

令和の言葉に込めらるる、人の調和の美しき、時代の幕開け、神の願いは元号の中にも込められたり。
人がそれぞれ自(みずか)ら努めて、それぞれ担う役割を、心静かに穏やかに、果たしてゆかば、治まらむ。
一人の人の 力、祈りは、小さき弱き ものにはあらず。
神を支える、欠かせぬ力。
地上に生きるものたちよ、全てが神の願いなり。
まだまだ遠き、理想の世界。
神の願いの叶わぬ時代。
なれどもさりとて、挫(くじ)けるなかれ。
人の積み上げ、築き上げし、多くの功(いさお)は 消えることなし。
なれば人よ、人たちよ。令和の時代を生く者たちよ。
願いを失うことのなく、ただひたすらに精進重ねよ。
人への願いは、変わることなし。終わることなし。これまでも、これから後(のち)の幾(いく)年月(としつき)も。
人の世界に渦巻ける、憎悪に嫉妬、葛藤、執着。
日本は世界に先駆けて、それらを浄化し、高めていけよ。
令和は日本 新生の御代。
世界の次元上昇の、魁(さきがけ)ともなり、型を示せよ。
荒れ狂う海に漕ぎ出だし、木の葉のように揉まれようとも、
嵐の過ぎて、日の昇るとき、眩(まばゆ)き光は、世界を覆(おお)わむ。
数多(あまた)の犠牲を払おうとも、それら犠牲は礎(いしずえ)なり。
あの世に戻らば、御魂を安らげ、この世を守る力を賜(たまわ)る。
計算の無い、勘定の無い、無垢なる思いを 神は喜ぶ。
神の望まる明日の世界を、人も共に夢に見よ。
神と思いを共有する 御魂の多く 現ることを、
令和の御代に、託すなり。
ひとつの御代が終わりても、ひとつの御代の始まりて、御代は常(とこ)若(わか)。息吹(いぶ)く命よ。
続く命は脈々と、担い手代わり、移りても、受け継がれゆく 祈りなり。
目覚めのときを、人は迎えむ。
眠りし願いを、望みを、夢を、祈りて覚ませよ。目覚ませよ。
言葉の力、祈りの力、御魂に響けよ。木魂(こだま)せよ。
旅の初めに 胸高鳴らせ、
気も新たかに、旅を続けよ。さにて。