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「神誥記」 2000年2月18日 ことばを浄める

神から人へ。
神から人への言葉は同じ、文字もことばも同じなれども、違いのあるは、言霊なれば、
声にも音にも出してみられよ。必ず御霊に響きて入らん。さにて本日、問いはいかなる。

(ことばを浄めるとは)
ことばを浄める、そもまた曖昧、漠然としておるなれど、わかり易くも答えてみなん。
先ずはことばを改めること。己の用いることば一つにも、汚れし意味や思いを表わす、卑しきことばはあらざるか。
人を傷つけ気分を害する、さなることばは混じりておらぬや。さなることばを、先ずは排せよ。
さにて二つはことばを磨けよ。なれどあやまち、間違うなかれ。
ことばを磨くを取り違い、美辞や麗句を用いたれども、ことばは清まり磨かれざるを。
先ずは正せよ、心の持ち方。心を正して、気持ちを引き締め、己の魂と対峙して、真の己と向き合うべし。
己の弱さも醜さも、時には邪、我執に囚わる 己を先ずは しかと見つめよ。
神は作りき。弱き魂。迷える魂。なればこその修行なり。修行の要らぬ魂はなし。
全てに必要なればこそ、魂磨かれ、光り輝く。始めに清らで曇りのなくば、魂それより昇華せず。
禊がれ、試され、鍛えられ、さにて魂、昇華せん。
己の曇りを直視せよ。さにてあやまち、正してゆけよ。始めに恐れて逃げ出さば、己の曇りは後を追い、魂離れる術も無し。
先ずは迎えよ、己の汚れと。さなる後には、魂浄まり、ことばも自ずと浄まらん。
ことばを浄める、その意味は、ただに表面、上面のみの、体裁整え 繕うになし。
ことばの真の意味を質して、正しく用いる、そが始め。さにて己の内奥に、呼応し響く ことばを用いよ。
ことばに美醜も優劣もなし。全てのことばの一つ一つに、それぞれ役あり、働きあらん。
正しく使わば 正しく働き、秩序も保たれ、調和も易し。なれどあやまち、偽るために、ことばを汚す行いのため、ことばを汚して用いなば、ことばは乱れて、あやまち犯さん。
ことばは人の心なり。心を表し、そのままに、人の心に働き及ぼす。なれば清かることばを使えよ。
心を浄めん、その後に、ことばも自ずと浄められん。
さにて本日ことばを浄める、易しき教えを説き明かしたり。他にもあらぬか。質問は

(汚いことばをなくすことは可能でしょうか)
可なり。可なれども、そもまた意味なし。
ことばは心を表すなれども、人の心に我執のあらば、我執を表すことばは残らん。
我執表すことばを排し、よきことのみを思う人には、我執はあらず。邪心はあらず。

(ことばが先ですか。現象や感情が先ですか)
始めにことば、後に概念。ものごと全てはこの順番なり。
ことばを浄め、高めし人は、行い自ずと付いて来ん。
行い高めて尊きことなす、高僧聖人の如き者でも、ことばの汚き者は卑しき。いずれは馬脚も現さん。

(正しいことばを使ってさえいれば、心も行いも清まっていくのでしょうか)
可なり。先ずは誓えよ、その前に。心を浄める意志を強めよ。
口先だけの虚言は要らぬ。真の誓いを立ててみよ。さにて祈れよ、日々に神に。己を浄めていただきたきこと。
さにてことばを正してゆかば、いつか行い浄まらん。

(ことばには上下も優劣もなく、悪いことばも尊く、必要なのではないでしょうか)
むべなるかな。なれど、一つのあやまちあらん。
ことばはいずれも必要なれど、言霊それぞれ働き異なり、悪しき道具に使われなば、ことばも汚され衰えなん。
なれば斎きて奉るべし。

ことばの神々、言霊を浄めて返せよ、感謝捧げよ。
ことばに罪なし、汚れなし。ことばを使う人間に、汚れも罪もあるなれば、ことばの神にお詫びせん。
さにて感謝は届けられ、自ずとことばは清まらん。
汚き発言、乱れし文法、必要以上の省略、俗語、いずれも戒め、使うなかれよ。
ことばを重んじ、大切にせよ。ことばは宝、至高の富よ。
ことばの清き、正しき人は、心も自ずと富みゆかん。
音階口調も大切なれど、正しく乱さぬ、そが全て。
あやまつなかれ、美しさとは、単なる心地や気分にあらず。
真の美とは、清さとは、心の内面、その表れなれば。心貧しき者には語れぬ、豊かさ現す響きもあるらん。
心の耳にて聞き分けよ。表面のみの音色にあらぬ、心の温もり、深さもあらん。
己の魂、心の奥の、耳には自ずと明らかならん。
卑しき響きは耳にも不快に、心を汚して、波長を低めん。心の弛みはことばにも、文字にも表れ、隠し果せぬ。
ことばは心、心はことば。
病は気からのことばと同じく、病める心にことばも弱まり、卑しきことばに心も荒まん。
次なる世代の繁栄のため、先ずは残せよ、正きことばを。
さなることばの使い手、担い手。今は育てん。種蒔かん、時代の種人、大きく育てよ。
豊かに広げよ、清きことばを。
ことばの数だけ宇宙も広く、世界も果てなく広がりゆかん。
遠き未来の彼方の星まで、ことばを残せよ、伝えてゆけよ。

言霊残らば神も留まり、次なる世界を言祝(ことほ)がん。
言霊絶やすな。滅ぼすな。今や危うき灯火の如。なれば心し、守りてゆけよ。
次の世代に残せよ、富を。神の最も尊き恵みを。今の人類、生ある者の、全ての責務、生きる意味なり。
ことばを守り高めん人は、必ず神の恵みも多かり。
ことばの神は平等に、ことば用いる魂に合わせて、恵みも諌めも授け与えん。
言霊畏れよ、畏めよ。なれど感謝を、忘れるなかれよ。
ことばの感謝それのみで、先ずは充分浄められなん。
難く思うな、構えるなかれ。最も易しき霊行ならずや。人の最初に行う始めの、基本の霊行、欠かせぬ行なり。
さにてこそ、次なる行も進みゆきなん。
忘るなかれよ、怠るなかれ。日々に欠かせぬことばにあれば、行の弛みも直ぐに表れ、己の魂の汚れとなるらん。
厳しく、怠けず、なれど囚われず。ことばの束縛蹂躙は、魂の自由を損なうなれば。
自由を失い、漂う魂は、さらに迷妄深めゆくなり。

これにて終わる。よくよく考え、最善を。さにて。


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  • 要約   2011.1. ひふみともこ

生活の中で何気なく使っていることば一つ一つは、心にも体にも大きな影響力を持っています。
「ことばを変えれば心が変わる。
心が変われば行いが変わる。
行いが変われば生活が変わる。
生活が変われば人格が変わる。
人格が変われば人生が変わる。人生が変われば運命が変わる」といいます。
感謝や感動を伝えることばを多く使えば、自分の心だけでなく、周りの人の心も明るくします。
また、人の行動はことばによって無意識のうちに変化します。
「乱暴な」「不作法な」「ぶしつけな」「失礼な」というカードを大学生に読ませる心理学の実験では、そのカードの通りに学生たちの態度が変わっていったそうです。
また、ことばによって心は育ちます。
小さい頃から周りの大人が感謝や感動のことばを発することが、子供の感性を豊かにするのです。
豊かなことばで豊かな心を育てる、これも一つの霊行といえるでしょう



第56回 和の会を終えて。


事務局からのお知らせです。
今回はことばの大切さについて学びました。
「水からの伝言」とは水を前に悪いことばを話すと、その波動で、その水を凍らせた時、結晶が乱れているのですが、良いことばを発すると、美しい結晶になるそうです。
そしてことばは心、心はことばの通り、良いことばを発することで心もカラダも整ってくると言われています。
また次の世代に豊かな心が残り、繁栄の為には、人間の浅はかな知恵ではなく己の霊性を高めることが大事であるということを学びました。

桜井邦朋さん(神奈川大学 理学博士)の「なぜ宇宙は人類をつくったのか」−祥伝社刊行ーのご紹介がありました。


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日本海側は大雪が続いております。
皆様、おからだご自愛下さい。


おつかれさまでした。