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 2000年4月16日 神誥記「心の病」より

さても教えん。体の病と心の病、その違いは小さきもの。

体の病は目に見えるもの。なれば人は容易に治し、癒すを信じて、医学は発達。

なれど真の原因は、体の病も心の病。全ての病の大本は、心にあるなり。魂にあり。

魂汚れて、曇りを増さば、神は病を与えらる。さにて気付きの機会となして、心の浄めを進めんとさる。

なれど心の病には見えるものあり。見えざるもあり。

見えぬ心の病とは、金銭物質、そに執着し、人を苦しめ害を及ぼし、さにてもさらに求めんとする。

さなる心の持ち主なれば、見かけは正常、健康なれども、心の汚れの病は進み、治す治療も難しかるらん。

見えぬ心の病のものは、体の病に現るもあり、人間関係に出るもあり。

なればその者、病の者は、そこから汲み取り、悟るべし。

なれど心の病にも、見える病もあらざるや。

そは神経症なり、精神病なり、さまざま病名つけらるるとも、全ては己の心の汚れ。

つまらぬ悩みや苦しみに、拘り関わる、低さなれば。なれば心を強め高めて、清く保つが治療の全て。

たとえ健康、正常なるとも、心の健康、測るは難し。心の高さや清さをはかる、尺度物差しあらざれば。

なれど容易にわかる術あり。その者の内に感謝と帰依の、真の信仰あるやなしや。

そにて心の健康は刈られ、心の汚れも自ずと表る。

心の病を持ちし者は、最も辛く、苦しき者なり。薬の治療も、手術の治療も、全て無駄なり、無意味なり。

なぜとあらば、そはみな、表面、外面だけを繕うものなれ。

たとえ薬に、症状治まり、元気に見えても、そは偽り。

仮の健康、うわべの元気。時経ちぬねば、再び元の、暗き悲しき心に戻らん。


(心の病気の方に元気を出せと、ことばで励ましても、逆効果とも聞きますが)

さなり。心に病のある者は、己を失い、捨てし者なり。

捨てし心と魂なれば、ことばの励まし、慰めも、無益無用の、意味なきことば。

いかに己を取り戻し、再び心を再生させるか。そもまた因縁、神とのご縁。

神を信ずる、信じぬも、全てその者、宿命なれば。

前世積みし罪汚れを、よくよく浄めて、祓わざれば、容易に神との縁は結べず。

神との縁を自ら断ちて、自ら離れる宿命なるらん。

なれど神は救いたし。さなる心の病の者にも、目覚め気付きを与えたし。

なれば、周囲の者たち、救いてやれよ。助けてやれよ。守りてやれよ。

そもまた周囲の者にとりての、尊き行なり、功徳なるらん。

心の病の救われぬ者、周囲に捨てられ、忘れられし者。全て縁なり、神のご意図よ。

神の禊ぎは、その者のみを、気付かせ悟らすためにはあらず。

周りの者にも、気付きを与え、さらに心を高めさすため。

なれば心の高き者、神の仕組みを喜ぶ者なら、神を手伝う機会にあらば、さらに勇みて神を助けよ。

一人の命を救うものなら、必ず広がり、増してゆきなん。

始めは一人、二人にても、必ず人の輪広がりて、さらに十人、百人となる。

それこそ神の望みにあれば、周りに病の者あらば、神との縁を結ぶを手伝い、後は委ねよ、神の心に。

神にはなせぬ、直接に、人との縁を 自ら結ぶは。なれば気付きし人が頼りよ。神の求むる み役の者たち。

神のご意図をよく読み取りて、神の仕組みをさらに進めよ。

心高まり、清まりゆかば、機会も増えなん。集まりなん。

たとえご縁を結べずとも、たとえ病は癒せぬとも、そは表面のみの結果なり。

結果に囚われ、恐るるなかれ。結果は神のご意図に任せよ。

人間一人の行ならば、人間世界の目には映らず、失敗徒労に映るとも、神の世界の審判には、尊き高き行

いとなる。

なればさらにも手伝いてゆけ。心の病、体の病、たとえ見えねど、病人多し。

全てが病人、けが人ならずや。心の汚れは全ての者の、心にあるらん、溜まりておらん。

なれど行にて消してゆき、浄めてゆくのが務めならずや。

なれば人知に健康正常、そに惑わさるな。だまさるな。

全てが病を秘め持つ者なり。なれど癒すも能うものなり。

人への優しさ、神への感謝、それのみあらば、病は癒えん。心の病も体の病も。

病気というは、医学のことば。神にはあらず、全ての病。

病と見えるも、禊ぎにあれば、感謝の心で治してゆけよ。

薬や手術でごまかすなかれ。かえりて汚れを深めゆくなり。汚れのあるさえ、わからずなりなん。

神へのご縁を深めてゆかば、病の時にも、その意味を知り、そに耐え抜くの力も湧きなん。

励まし、慰め、そもまた大事。病の者の近くにある者、尊き禊ぎの機会と知れよ。

度量紙、神との縁を強めよ。

さにて本日、心の病の意味を伝えき。

明日にも問えよ、わからぬことを。

さにて
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  • 要約   2011.6.1ひふみともこ

心の病にかかる人が増えているようです。
お医者さんに病気と診断される場合もありますが、名前が付けられなくても「心の病み=闇」に苦しんでいる人は多いのではないでしょうか。
物質や金銭に対する執着や強欲、他人への思いやりもない自己中心的な考え方・生き方、人と比べては妬んだり羨んだりすることも「心の闇」です。
また、他人とコミュニケーションがとれず、人間関係を作れず孤独感に陥るのも「心の闇」といえるでしょう。
そうした「心の闇」に共通するのは感謝の思いが足りないことです。
足るを知り、日々平穏・平凡に生きられることへの感謝を持ち、自分が生きていることの意味を見いだせたなら、「心の闇」はずいぶん解消されていくのではないでしょうか。
人はどんなに辛く苦しい困難な状況でも、そこに「意味」を見つけられた時、きっと乗り越え、成長することができます。
困難な状況は、神が与えてくれた「気づき」のチャンスなのです。
今回の震災で、人々は「生きる」ことについてこれまでになく真剣に考えました。
そして感謝の思いや、家族の大切さ、日本人であることの誇りなど、失われかけていた多くのものを取り戻しました。
多くの尊い犠牲を代償に取り戻すことができたのであり、そうでなければ完全に失われていたかもしれません。
被災された方たちは大変お気の毒に思いますが、尊い犠牲を払って下さったことに心から感謝申し上げます。
神は被災された方たちに、残酷かもしれませんが、そうした犠牲を払う使命を与えられたのではないでしょうか。
亡くなられた方たちの命は全て、決してむだにはなりません。
あの世で私たち生きている人間を加護するために働いて下さっているのです。

第60回 和の会を終えて。

事務局からのお知らせです。
今回は3月11日の大震災により、心の病に悩まれていられる方もおおぜいいらっしゃいます。
ただ、この大震災は、東北の方だけでなく、日本中、世界の人に気付きを与えたということ。

このことは「神の禊ぎはその者のみを、気付かせ悟らすためにはあらず。
周りのものにも、気付きを与え、さらに心を高めさすため」
私たち一人一人の霊性を高めることがとても大事なことだと学びました。

天皇の御製歌も紹介されました。

昭和天皇 御製
戦の(たたかいの) わざわひうけし 国民を(くにたみを)
             おもふ心に いでたちて来ぬ

わざわひを わすれてわれを 出むかふる
             民の心を うれしとぞ 思ふ

思わざる 病となりぬ 沖縄を
             たづねて果さむ つとめありしを

今上天皇 御製
精根を込め 戦ひし人 未だ
           地下に眠りて 島は悲しき

美智子皇后 御歌
慰霊地は 今安らかに 水をたたふ
           いかばかり君ら 水を欲り(ほり)けむ
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次回の和の会は
橘樹神社での和の会となりますので、お間違いのなきよう、宜しくお願い申し上げます


おつかれさまでした。