平成24年(2012年) 8月3日 天孫降臨


神から人へ、人から神へ。
神の教えは尊く 深く、人の知り得ぬことをも教え、人のなし得ぬことをも興(おこ)す。
なれば人は、太古より、神の興(おこ)せる仕組みに従い、ただに神に委ねるのみ。
神の力に畏(おそ)れを致し、神の威徳に頭(こうべ)を垂(た)れる。そが人の、あるべき姿、生き方なり。
さにて古代の神話伝承、そこには神の偉業が記され、
後(のち)の者への警鐘(けいしょう)鳴らし、人の心を失わせぬため、人の生くべき道 踏み外(はず)ささぬため、古代の人は 知恵を集めし。
さにて本日、天孫降臨、そに込められし 意味を伝えむ。

太古の昔、地上世界は、人なるものの まだ生(あ)れぬ地に、先ずは神が降り立ちて、人なるものを生み出すための、諸事万端を 整え始む。
生き物たちが先ずは栄えて、自然の繁れる地を作れり。
自然の循環、運行整え、自然の恵みを豊かに実らす、豊饒の地となし、整えり。
その後(のち) 神は、初めの人を、この世に生きるに困らぬように、賢き脳と 心を備わせ、神の御魂を分かちたり。
人にことばの働き教え、言霊の持つ力を示さる。
そにて人は、自(みずか)ら努め、この世に神の国を映せり。
なれどやがて人は争い、持てる者と持たざる者、支配する者される者、奪い争いの世となれり。
そを見し神は、世の混乱を、治めるための神を遣(つか)わせ、地上を統(す)べる み役与えし。
地上に降りる、そのために、形は人の肉体なれど、神の願いを託されて、この世を神の光で満たす、尊きみ役の者を降ろせし。
さにて神は地上に降り立ち、神の願いを人に説き、人たる者の生きるべき 努めるべきを 教え伝えし。

人は畏(おそ)れ敬いて、神の代わりと現れしを、天皇(すめら)と崇(あが)め、拝み 親しむ。
天皇(すめら)は神の代わりとして、この世の乱れを治めつつ、祈りを人に広めつつ、
神と人との間に立ちて、人の曲事(まがごと)、過(あやま)ちを、正し、導き、慈しみ。
さにてこの世は安定し、人は天皇(すめら)に素直に従い、この世の幸を 楽しめり。
神と人とのあるべき姿は、その後(のち)永く、変わることなし。
天皇(すめら)は人の中心となり、神人(かみひと)共に等しく仕え、人の栄えと 富を祈り、
人は天皇(すめら)をかしこみ戴(いただ)き、神の恵みに感謝を捧げ、人たる幸を 祝い寿(ことほ)ぐ。
天孫降臨、そは人が、神を迎える心なり。
人は神を待ち望み、神の子として生きるを喜び、
その始まりを 讃(たた)え祀(まつ)りて、後(のち)の世までも語り継ぐため、
国の栄えて 絶えぬよう、人の心の乱れぬよう、尊き始めを 記し遺(のこ)せり。

神は人の姿を借りて、恒久平和を守らむために、代々 日本の天皇となり、
世界のために、地球のために、祈りを欠かすことのなし。
なれば人は 神話を忘るな。
神の国たることを 忘るな。
古代の人の 労苦を忘るな。
今あることの 意味を忘るな。
全ては神話の中にあり。
日本国たる意味を伝えし、正しき歴史を忘ることなく、御魂の奥にて 神話を読めよ。
さにて終わる。

平成24年(2012年) 9月28日 慰霊


神から人へ 人から神へ。
願いは巡り、巡りて戻る、その循環の願いなれ。
さにて本日、慰霊の仕方と心得(こころえ)を説き示さむ。
人は無念の想いのうちに、死を迎えるも多くあり。
なれば想いは消えることなく、その土地、事物(じぶつ)、人心(じんしん)に、終世残りて留(とど)まらむ。
それら想いを解き放ち、あの世に帰るを促(うなが)すが、慰霊の意味なり、心得(こころえ)なり。
御魂に感謝し、その死を悼(いた)み、慰めてやれ、労(いた)わりてやれ。
意味なき死など さらになく、全てが後の 学びの糧(かて)なり。
さらによき方(かた)、望ましき方(かた)、霊性進化の 正しき方(かた)へと。
一つの命も 無駄なるは なし。

この世に生まれ、短き生を、瞬(またた)く間(あいだ)に終わりても、
御魂に刻みし 愛や哀しみ、喜び感謝の 記憶は永遠(とわ)なり。
短きゆえに、尊(とうと)く 清し。
人の代わりの犠牲となりて、命を失う使命なれ、その死は眩(まばゆ)き 功(いさお)とならむ。
残せし家族の 悲しみ嘆きも、全てを受け取り、あの世に帰れよ。
天界からの 守護を強めて、この世の家族を、友人 知人を、
後々(のちのち)までも 見守れよ。
慰霊は御魂を安らげて、恐怖や遺恨(いこん)、 悔恨(かいこん)、未連 
断ち切れぬほどの 煩悩(ぼんのう)を、きれいに浄化し、清めることなり。

命を落とせしその地にて、祈りの言霊 傾けてやれ。
清めの塩と、水と酒、あの世に飢えにて苦しまぬよう、少しの米も 供えるべし。
生(い)ける命と 変わることなし。
肉体滅び、消えるとも、体の記憶、感覚は、未だ変わらず、この世に残れる。
なればこそ、食事を供え、言霊捧げ、目をも耳をも 慰めてやれ。
落とせし命の 功(いさお)を讃(たた)え、
使命を果たせしことに感謝し、
この世の者を 案ずることなく、
あの世に帰るを 祝いてやれよ。
この地に眠る 多くの御魂も、いつか この世の 執着鎮(しず)め、
軽く 自由な 御魂となりて、軛(くびき)をはずし 羽ばたき行かむ。
流せし涙も 悲しみも 消せぬ未練も 思い出も、
慰霊を重ね 繰り返すうち、いつか 昇華(しょうげ)し、浄化されむ。
死別の悲しみ、苦しみは この世に生(あ)れば 宿命なり。
避けて通れぬ試練なれ、慰霊を通して、霊行 学べよ。さにて。

平成24年(2019年)9月30日 慰霊の言霊


神から人へ、人から神へ。
人の流せし涙も汗も、全ては後(のち)の栄えのための、尊き種なり、縁(よすが)なり。
無駄なるものは一切なく、全てが次の命へ続かむ。
そこにて咲ける草花は、犠牲となりし人(ひと)皆(みな)の、この世に残せし家族らへの、愛を形となせしもの。
残りし家族の 目を和ませ、心安らげ、慰むるため。
体は亡び、消えようとも、愛は残りて、さらに強まり。
一人ひとりの思いは集まり、己を偲(しの)ぶ家族を案じ、この世に愛を届けむと 形のあるに 託せしを。
なれば生ける者たちは、そこに宿れる想いを汲みて、胸(むね)奥深(おくふか)き悲しみを、死せる御魂と共に癒せよ。
この世とあの世に境はなし。

御魂の底に流れる愛は、彼岸(ひがん)此(し)岸(がん)の境を超えむ。
この世を見おろし、煩悩(ぼんのう)に、苦しむ家族を救わむと、あの世にありても 穏やかならず。
なれば、生ける者たちは、死せる御魂を煩(わずら)わせず、あの世の行を果たせるように、言霊持ちて、慰めよ。
今ある生を感謝して、犠牲となられしことを尊び、この世の行を全うせむと、心も高く、御魂に誓えよ。
犠牲と捧げし命の重さを、しかと受け止め、勇気に変えよ。
あの世に帰るその日まで、この世の行をよく果たし、誇りを胸に戻れるように、一瞬たりとも怠けるなかれ。
この世で働くその姿こそ、死せる御魂を慰むれ。
常に感謝の想いを伝えよ。
ほほ笑み浮かべて 語りかくべし。
生きても死にても共にあるを、心に深く思い描けよ。

祈りの思いの届きなば、御魂の力も増しゆきて、生ける者への守護をば強めむ。
悲しみ嘆くも今日にて終わり、共に神の愛に守られ、光に包まる世界を思えよ。
明日への一歩を踏み出せよ。
生けるも 死せるも 手を携(たずさ)えて、離れ離れになることはなし。
彼岸(ひがん)此(し)岸(がん)をつなぐのは、ただ言霊と想いのみなれ、祈りに込めよ、言霊を。
安らぎ癒しの言霊を。
愛と光の言霊を。
感謝と希望の言霊を。
神を讃(たた)える言霊を。
命言祝(ことほ)ぐ言霊を。
心清める言霊を。


ただひたすらに 守られゆかむ。
憂いも悩みも煩(わずら)いも、全ては浄化し、解き放たれむ。
御魂に幸(さち)あれ、生けるも死すも。
神の栄光、共に頂け。
神の誉(ほまれ)を 共に賜(たまわ)れ。
神の光に 共に浴せよ。
神のおはさぬ世界なければ、人は神と一体なり。弱き心を消しゆけよ。
さにて