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2006年2月5日 理性と本能について

神から人へ、人から神へ。

互いに深まる信頼の輪を、さらに大きく 広げてゆけよ。神への信頼、人への信頼、どちらも平和に不可欠のもの。

疑い晴らし、疑問を解き、曇りなきよう、心を保てよ。

さにて本日、そなたの問いに答を示さん。人には本来、理性あり。

己を抑止、規制して、正しき行い、身を慎み、社会の秩序と安定もたらす、そのため授けし心の働き。

なれど人には両面あり。動物の持つ本能、欲求。生を保存し、次代に続け、子孫を残す必要あらば。

なればどちらも必要なり。理性、抑制、本能、衝動。どちらも忌(い)むべきものになし。恥ずべきものの露もなし。

神の与えし恵みなり。

理性は徳と結びつき、人の欲望、衝動戒(いまし)め、正しき人の道を説き、よりて人は正義の心、義侠の心を学ぶなり。

なれど人は徳に偏(かたよ)り、小さき罪科(つみとが)、あやまちにも、己を責めて、悩むなり。

人はときに つまずくもの、間違い犯すものなれば、過度の自責はかえりて穢(けが)れ、御魂の曇りの素(もと)とならん。

己を責めるに益はなし。

己の罪を認めなば、そを詫び、神に素直に向かい、罪の素(もと)なる原因を、省(かえり)み、心に刻むべし。

肝心なるは繰り返さぬこと、己の頭で考えること。そが理性なる、真(まこと)の働き。

己の行動、ことばを律し、無駄な心を祓(はら)うこと。

本能なるも大切なもの。本能あれば、命は保たれ、生の歓び、楽しみを得ん。

生来(せいらい)人の本能は、人と人との調和を育(はぐく)む、愛を備える欲求なりき。

人を侵(おか)さば己も傷つく、さなる危険を感知せるもの。

なれど人は我(が)を持ちて、本来備えし愛を損ない、己の欲のみ優先し、真(まこと)の本能、失えり。

高度の知識も我欲のため。豊かな愛の基盤なき、狂いし本能に貶(おとし)めり。

人は本来愛し合うよう、本能の奥に定めらる。己の危機に出会いし時のみ、闘争本能に目覚めるなり。

狂いし本能は 危うきもの。狂いを抑える理性を失い、狂いしままに、止めるものなし。

今の地上の混乱も、物質文明、貨幣経済、そにて本能狂わせし、愚かな人間、歴史の現れ。

なれば人は正しき本能、神の恵みの本能を、愛の力で甦(よみがえ)らせよ。

神は人の幸(さち)のため、豊かな繁栄、進化のために、適度の欲を授けしを。

人はこの世の喜びを、体の五感に享受(きょうじゅ)して、さらなる愛の深まりを、心の糧(かて)と、賜わるべし。

理性と本能、共に使いて、人の世界よ、豊かなれ。

さにて本日、理性と本能、その働きと使い方、人に本来備わるを、短く易しく、示したり。さにて。

2006年2月6日 遺伝子と心の関係について

神から人へ、人から神へ。神の伝えし人への願い。

人を創りし その初めより、人の御魂の成長進化を、何より望みて創り初(そ)めにし、

神の願いのこめらるる、遺伝子内の情報にも、神は進化の過程を記し、その情報の解き明かされて、

人の御魂の進化する、標(しるべ)となるを、何より願わん。

さにて本日、遺伝子と心の関係について、答えを示さん。

遺伝子内の情報は、人の命の誕生と、死までの過程を記せるものと、人類全ての進化の過程を、

過去より未来の流れの中で、進むべき道、方向を、機の熟せし時に始まるように、一つの命に留(とど)まらぬ、

全ての命に連動し、共に同時に開花する、時空を超えぬる情報とあり。

なれば人は一生に、己独りに留(とど)まらぬ、全ての命とつながれる、人類全ての次元と共に、

一人の命もあることを、謙虚に真摯に、気付くべし。

さにて次に悟るべし。遺伝子内の情報は、体の進化のためのみならず。御魂の進化も関わるを。

心と体は互いに関わり、心は体に働きかけ、体は心を促進す。

さにて二つは遺伝子の、眠れる記号を目覚まして、発動始めし遺伝子は、さらなる力を発揮せん。

心と体は別なる次元。体は心の影響を受け、心は御魂に統制される。

遺伝子内の情報は、心と体に支配され、眠りしままに目覚めぬもあり。

(全ての遺伝子が心と体に支配されているのですか。受精して細胞分裂を繰り返す過程や、誕生、成長、老化、死の過程は心や体に関係なく進むのではないのですか)

遺伝子内にも二つあり。

肉体のみに関わるものと、心と体に関わるもの。

肉体のみに関わるは、誰にも共通、平等に、時間と共に辿(たど)るもの。

心と体に関わるは、人の努力や精進にて、目覚めるものの異なれば、同じ人生、一生はなし。

(遺伝子が逆に心や体に影響を与えることはないのですか)

遺伝子内の情報は、時間と共に発動するか、心と体に呼応して、秘める機能を発動するか。

心と体に起こされし、遺伝子内の情報は、休みし機能を発動させ、心と体に情報伝え、新たな能力引き出さん。

(遺伝子情報は御魂の進化とも関わるのでしょうか。どちらがどちらに影響を与えるのでしょうか)

遺伝子の持つ情報は、個の成長のみに関わるになし。

御魂の進化は心と体、全てと深く関わるものなり。御魂が成長進化せるとき、遺伝子内の情報も、目ざますものの変化せん。

全てが一つの進化の過程。

人の成長、進化に合わせて、適度に目覚め、活性化せん。進化の道を後戻りせず、時間をかけて歩むべし。

成長進化は時間を要す。試練、困難、失敗、挫折。御魂を鍛え、高めるべし。

怠ける心は退化の始まり。目覚めしものも再び眠らん。

弛(たゆ)まぬ努力と鍛錬(たんれん)と。

御魂(みたま)の進化は永遠(とわ)なれば、遺伝子の持つ情報も、焦らず、急がず、読み解くべし。

さにて本日、遺伝子と心、体についての教えなり。己の生に活かして生きよ。さにて。

2006年2月13日 希望について

神から人へ、人から神へ。

神の与えし希望と勇気。

人の命を、生命を、豊かに彩(いろど)り、豊かに富ませ、人がこの世を生きる間に、多くの喜び、楽しみを得て、

さらに大きな魂に、成長、発達、進化するよう、神の与えし 心の働き。

人には希望も、勇気も必要。

希望のみには、命は伸びず。勇気と共に、成長せるもの。

明日の未来に夢を託して、その実現に行動起こし、苦難を乗り越え、試練を忍び、耐えて生きるを学びつつ、

時に大きな挑戦と、結果のわからぬ未来に向けて、命を懸けて、戦う勇気。

二つ備わり、誘(いざな)い合い、補い合いて、進む道。

勇気の欠けし行動は、己の安全、安泰のみ。今のままにて充足し、やがては衰え、しぼみて枯れん。

外へと向かい、高みを目指し、己の幸せ、欲のみならず、他との協調、親和を求め、

地上の平和の実現を、真(まこと)の心の底より願う、さなる大きな希望こそ、人に勇気を与えるものなれ、

人は勇気を、希望を持てよ。

希望は勇気を、勇気は希望を、共に強めて、働き始めん。

夢のみ追うは空(むな)しけれ、確かな実現、具現のために、今ある位置より一歩を踏み出し、行動伴う希望に高めよ。

体を動かし、心を使い、目の前にある一段一段、踏みあやまたず、踏み外さず、昇華(しょうげ)の階(きざはし)、登り行け。

さにて本日、人の希望の実現に、勇気も要すを教えたり。

人間の成長、発展のため、希望は欠かせぬ、不可欠のもの。希望を持ちて、豊かなれ。さにて。

2006年2月14日 努力について

神から人へ、人から神へ。

神の願いの実現のため、人が無欲の思いと心で、神に奉仕貢献するを、

骨身(ほねみ)を惜しまず、苦労を厭(いと)わず、

無邪気に喜び、素直に励み、神への手伝い求むるを、神は歓び、愛(め)でて使わん。

さにて本日、努力の意味を説き示さん。

努力というは目的に向かい、千里の道をも一歩ずつ、ただ現在の、目の前の、一歩を進んで行く行(おこな)い。

焦らず、急がず、重荷を背負い、楽なる近道(ちかみち)、早道(はやみち)探さず、自ら定めし目的のため、

無駄なることをも恐れずに、結果を先に計算せず、徒労になるとも手を抜かぬ、愚直(ぐちょく)の伴(ともな)う行いなり。

なれど努力に無駄はなし。結果が全ての価値ならず。

人には成功、失敗のあり。なれどそもまた人の尺度よ。

神の尺度の成功は、無駄にも見えし努力の過程を、無心に歩みし者こそ尊し。

努力の過程の汗と涙と、笑いと喜び、そを楽しみ、そこより得らるる心の豊かさ。

そこそが努力の果実ならん。

成功ばかりが尊きになし。結果を先に計算し、勝算のみを優先す、心の怠惰(たいだ)をこそ戒(いまし)めよ。

心の怠惰(たいだ)は曇りとなりて、御魂の浄化を妨(さまた)げるもの。

結果の見えぬ勝負に挑(いど)めよ。苦しきことから逃(のが)れるなかれ。

避けて通れど いずれの日にか、通らざるを得ぬ道程(みちのり)なれば、

若く力のあるうちに、多くに挑(いど)み、己を試(ため)せよ。

神の与えし能力を、自ら試し、残らず活かせよ。

神の与えし能力使わば、不可能なるをも可能とせん。

惜しまず使わば使うほど、人の力は引き出され、無限の力と高まらん。

己の秘めし無限の力を、生あるうちに充分に、拓(ひら)き、伸ばして、高めることこそ、人の務(つと)めの一つならん。

努力の意味はそこにあり。

神の与えし能力を、目覚ませ、活かす、そのためなれば、低き目標、易(やす)き成功、安易の満足、そを排(はい)せよ。

人の努力、精進は、神には愛(いと)しく、嬉しきものなれ、神の心を喜ばせよ。

無償の努力、無欲の精励(せいれい)。そは無駄ならず、無益になし。

目には見えず、測れずとも、豊かな命の宝となりて、眩(まばゆ)く輝き、光を放たん。

さにて本日、人の努力の必要なるを、易しく教え、伝えぬる。

これより後の、さらなる努力を。さにて。

ひふみともこ先生Profile



東京大学文学部国文学科卒。筑波大学大学院地域研究研究科修士課程修了。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程中途退学。博士(人文科学)。筑波大学人文社会学系教授を歴任。専門は日本語教育・応用言語学。著作 神誥記 新装版 

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